おはようございます!
昨日は友人に誘われて、
「沖縄の食と農を守る連絡協議会」に参加してきました。
ん?どんな団体?
何をしているんだろう?
まずは頂いた資料を元に
今、日本の農業で問題になっていることをまとめてみました。
2018年に「種子法」という法律が廃止になりました。
種子法があることで、今まで日本のコメ、麦、大豆は守られてきました。
資料によると、
これまで日本の主食( コメ、麦、大豆 )の伝統的な在来種は
種子法によって国が管理し、各都道府県に原種・原原種の維持、優良品種の選定、奨励、審査を義務付けてきたようです。
コメの種子は各地の農業試験場で雑種の混入、不良な種を取り除いて、
苗場農家を厳選して増殖させ、厳選に監査した優良な品種を公的品種として、
県などが責任を持って安く安定して提供してきたようです。
その地域に合った多様な品種を提供してきましたが、種子法がなくなったことで
当たり前のように食べてきたコシヒカリなどが食べられなくなっていくというのです!
2020年の種苗法の改定では自家増殖が原則禁止されました。
これまでは自由に自家増殖や採種が認められていましたが、
登録品種はお金を払って許諾を得るか、もしくは
全て苗を購入しなければならなくなり、
違反した場合、
10年以下もしくは1000万円以下の罰金、
法人(農業生産法人含む)は3億円以下の罰金、共謀罪の対象にもなるそうです!
それだけ聞いてもかなり衝撃的な話です!
さらに「農業競争力強化支援支援法」とういものも成立し、
各都道府県の優良な育種知見(知的財産権)を民間に提供する、
となっているようです。
国際的にも認められている農家の自家増殖を
国は禁止しようとしている。。
それに対抗して動いているのが今回参加した
「農と食を守る連絡協議会」の運動なのです!
そして、
全国各自独自の種子を守る条例の制定も進んでいるようで、
既に20以上の道県が
廃止された「種子法」に代わる「地域条例」を制定しました。
そしてここ沖縄でも
2月に県議会において
「沖縄県種苗条例」
が成立しました!
県はホームページ上で県が開発した
登録品種と出願中の品種については一部を除き、
利用条件を順守すれば
自家増殖の許諾手続き原則不要としています。
ですが、
条例案の条項にはその内容を保証する
明確な記載は今のところないです。
そのような点を踏まえ、
これから追加修正案として
「自家増殖は許諾手続きは不要」
と条項に記載するなどを提案していくようです。
そうすることで、
農家も安心して栽培が継続することが出来ます。
食と農を守る会があったお陰で審議がより早く進めれているようです。
多国籍企業のわずかな品種だけを栽培させようとする農業が押し付けられないように、
私たちの食べる食や農業を必死に守ろうとしてくれる人たちがいることに
感謝の気持ちと
沖縄の多種多様な在来種をこれからも守っていけるように。
みんなで力を合わせて盛り上げていきたいと思いました!
今回この集まりに参加された多くの方は年配の方でした。
もっと若い、これからの人たちにも絶対知って欲しいことばかりだったので、
その点は少し残念だと思いました。
この内容をまとめるのにも、正直かなりの時間を使いましたが、笑
私自身も知らないことばかりだったので、
このブログを書くことで勉強になりました!
私たちが知らない間に法律が決められている世界ではなく、
普段から政治にも関心を持って自分ごとのように考えて、意見を持つこと。
そうしないと自分の大切なものや文化が勝手に誰かに支配されてしまう。
社会が変わらないと文句を言うことは簡単で、
声を上げるのには勇気が必要で、
時間がないといって行動を起こさないのは
私たちの怠惰であることもある。
一人一人の意識の変化が、
大きく社会を揺るがすことがあることを信じて
動いていたい。
「沖縄の食と農を守る連絡協議会」は会費や寄付で運営している市民団体です。
年会費は個人は1000円です。多くの方に賛同していただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
それではまた〜
コメント
種子法・種苗法の問題は深刻ですよね。
私も人に説明できるほど詳しくないのでもっと勉強しなきゃと思ってます。
深刻な問題ですよね。食は全ての人に当てはまる問題ですよね。難しいですが、まずは知っていく事から始めたいです。