宝の山

日々の事

昨日から

うちの近所の家の

解体作業が始まりました。

コンクリートの瓦屋根の家です。

最後は一人暮らしのお婆ちゃんが住んでいた様です。

亡くなってから3年くらい経つそうで

それ以降空き家になっていました。

たまたまH高さんが交友関係のあった

お婆ちゃんで、

最後までここの土地が好きで1人で暮らしていたと聞きました。

取り壊し予定日の紙が郵便ポストに入っていたので

その日の朝、様子を見にいきました。

所有物がほとんどそのままの状態で置かれたままで、

それを一気に処分するらしく、

既に扉やドアなどが外されていて

沢山の袋の山が

外に積まれていました。

現場で見た感じ、

使えそうなものや、

アンティークのものもあり、

聞いたら

必要なものは持っていっていい

と言われたので

木材、窓、扉、

床板

など

色んなものを

貰ってきました。

その中でも本土にない、

沖縄独特の貴重な日用品が出てきたので

その一部を紹介したいと思います。

まず、

これは

沖縄の昔ながらの鍋、

シンメーナービです。

四枚鍋と書き、沖縄県伝統の調理器具です。

形は深い円錐形で丸底、熱が伝わりやすく、大量の食材を

いっぺんに調理するのに優れています。

今では持っている家庭もかなり少なくなってきていると思いますが、

昔は多くの人が集まるお祝い事、イベントなどの行事でよく

活躍していた

大きな鍋です。

元々は黒砂糖を煮る為に作られた様ですが、

次第に一般家庭で芋などを

煮炊きする調理器具になっていた様です。

年配の方なら

懐かしいと思う人も多いかもしれません。

あとずっと欲しかった大きめの竹のザル

沖縄の方言で

ミージョーキ

もありました。

使い込んだ感じがあり、

あまり状態は良くはないですが、

大きなザルが欲しかったので

これで今年は梅干し作りたいと思います!

ミージョーキ

その他にも

沖縄民謡のレコード、

レトロな食器類、

農機具

などなど

色んなものがあり、

勿体無い精神で

沢山

救出してきました。笑

解体するおじさん達に混じって

一生懸命物色していたら、

あちらも気にしてくれて

これはいる?

使えそうだよーって

持ってきてくれたりもしました。

沖縄なので

100年は経ってない

古民家ですが、

梁も骨組みも立派なものでした。

本当に取り壊すのが

惜しいくらい

状態がいいので、

せっかくなら残して、

有効活用できればいいのにと

思わずにはいられませんでした。

お婆ちゃんの日用品を

ひとつひとつ手に取りながら、

崩されていく現場に居ると

何だか切なくて心が痛くなりました。

側から見れば

ゴミの山かもしれないけれど、

住んでいたお婆ちゃんが使用していた

ものを

今度は私が引き継いでいくって考えると

どんな場面でどんな風にして

使用していたのか、

想いを馳せてしまいます。

何だか

時空を超えて

繋がれる。

そんな

優しい気持ちにもなれました。

別にロマンチックに話したい訳じゃないけど、

中古の商品が好きな理由に

そんな理由があったりします。

そのモノのバックグランドを想うと

ロマンが広がるのは私だけでしょうか?

一度も会った事もないお婆ちゃんから

バトンを渡されて、

なんだか

宝物を頂いた気分です。

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