大地を育てる駐車場づくり

WS

もう、この告知と題を聞いた瞬間、

絶対参加したい!って思いました。

まずネーミングからグッと心を掴まれた!笑

駐車場を作るのに大地を育てるって感覚を持った人がどれくらいるのでしょうか?

駐車場は決まってコンクリートで固めたり、砂利を敷くというのが一般的なイメージですが、

土中環境を考えた駐車場作り、

一体どんな感じなのか!?

めちゃめちゃ気になる!

仕事を辞めた私はラッキーな事に3日も参加する事ができました〜

1日目

まずは庭づくりの前に家の周辺がどんな状況であるかをみんなで歩きながら観察。

周辺に溜池があり、谷があり、

どこが斜面になっているかなどの地形や、

現在の木の状態はどんな感じか?

など観察することから始まりました。

駐車場という敷地の一部を作る前に、

まず家の敷地全体、更に家の周りの環境がどのようになっているのかを

知っていく事が大切になってきます。

どの様にして水が流れているのかなど

全体を意識してデザインすることが大切で、

パーマカルチャーや自然農にも通じる部分に触れて、

始めから嬉しくなりました。

駐車場を作る前の基本的な考え方を

傾斜のある場所で土留を作る作業で学びました。

土が流れない様に垂直に平らな場を作って、

斜面を歩くのではなく、こういった土留の場所を歩くことで環境を痛めず、

傾斜が崩れない様にできるようです。

まずは斜面に平らな場所を作ります。

少し地面を掘ってみると、土が固く、すぐに根っこが現れました。

水が下に浸透していかない為に

根っこが浅くしか張れない表層になっていました。

沖縄あるあるな粘土土です^^;

水と空気の循環が悪くなっている様です。

そこに

グリグリ(マイナスドライバーの長めの様な道具)

で穴をあけます。

硬いので上からハンマーで叩きながら土の中の深い部分まで刺していきます。

そこに枝などで杭を打ちます。(枝、その辺にある木でOK)

その後

グリグリで他の箇所にもいくつか穴をあけ、そこに有機物を入れていきます。

枝、落ち葉などを入れていきます。

この時できれば資材を持ち込まず、そこの場所にあるものを使うのが良いそうです。

そういう考え方も循環する考え方で私はとても好きでした。

有機物を入れる理由は、

有機物が分解していく際に菌糸が出てきて

それが根っこが生える環境を作っていくからです。

敷地全てに穴を掘るのは大変ですが、

谷筋をより深く掘ったり、

全部でなく、自分が歩くところだけでも

点で穴を開けていくだけでも

水と空気の循環が良くなるそうです。

これが今回のWSの駐車場作りの基礎となる考え方でした。

昼食後は

焼杭づくりと実際の駐車場づくりに取り掛かりました。

焼杭って始め認識できず、焼栗?って思ちゃうくらい私の人生で出会うことがなかったですが(笑)

字のまんま、杭を焼きます。

炭にすることで多孔質になり、その空洞がさまざまな微生物の住処になったり、

水と空気の動きが展開されていきます。

実際この後、炭と籾殻くん炭はかなり使用しました。

火の中に杭を入れて表面が炭みたいに少し白っぽくなってきたら水の中で入れての作業をしました。

かなりの量の焼杭を作りました。

駐車場は斜面になっていた場所をユンボで整地にして、

その都度、流れない様に

焼杭と丸太を敷いて土止めをしていきます。

下には必ず炭とくん炭を敷いて

からグリグリで穴をあけていきました。

丸太はまずグリ石で固定して、その隙間には藁や落ち葉などを詰めました。

丸太の下は所々ダブルスコップで60センチくらい深く掘り、

そこに炭、くん炭、枝落ち葉を入れてました。

表層だけじゃなく、深いところで根が動く仕組み作りです。

地面にも炭、くん炭を撒いてからグリグリで穴をあけていきました。

1層目の土台が終わり、1日目が終了です。

2日目

前日に作った丸太の囲いに石を敷き詰めていく作業でした。

小端立てと言ってグリ石を立てて並べて敷いていきました。

まずは前日同様、土の上に炭と籾殻くん炭を敷きます。

グリグリを使用して炭を土の中に入れながら穴をあけていきます。

所々レンガも刺していきます。

レンガも炭と同様に多孔質なので微生物が住める環境にすることができます。

小端立てとは石を縦に並べていくことを言います。

こんな感じです。

小端立ての様子

石の高さを揃えたり、形がいい感じのものをはめていくのは

難しいではありますが、

私は結構好きな作業で、作業中、無になれました。笑

調子いいときは

結構瞬時に取った石を並べることができます。

少しテトリスに似ているかなと思ったり笑

石畳って結構敷居の高いイメージでしたが、

意外と気軽に出来てしまうんだと感じました。

石を敷き終わったら炭、くん炭、落ち葉を敷きました。

皆んなで1つ目を終わらせることが出来て、2日目終了!

4日目

3日目は雨で、あまり作業はなかった様です。

最終日は参加者も多く、

みんな作業も慣れてきていた事もあり、

一番作業がスピーディーではかどった日でした。

残りのエリアに2箇所溝を作り、

藁と石を敷き詰めて上に落ち葉を敷いて、

所々焼杭を入れたり、60センチの穴を掘り、

そこには石、藁、レンガ、落ち葉をサンドイッチにしていきました。

その後、残りの部分を2日目同様に小端立てしていきました。

終わったら、炭、くん炭、落ち葉を敷いて、その上に砂利で細かい隙間を埋めてから、

最後にウッドチップを敷き、完成!

感想

まだまだ駐車場づくりの全てが終わった訳ではありませんが、

とりあえず車が停められるスペースが出来て感激✨

初日とはまるで違う空間になりました。

この先、この駐車場がどうなっていくのか時々見に来たいと思います!

水をコンクリートを伝って流すという考え方ではなく、

下へ下へと地面に浸透させていく事で

木の根っこが地面に張り、水脈が出来て木も大地も元気になる。

見えない大地も呼吸をしていることを忘れない、

優しさに溢れた土木工法を実際に身体を使ってみんなで作れて

本当に楽しかった!

今回講師を務めてくれたのは稲村純一さんで、

高田造園で働かれていて独立された方です。

素敵なご縁で参加する事ができて、本当に感謝です。

沢山の学びをありがとうございました!

沖縄でも土砂災害や赤土が海に流出したりしています。

ヤンバルという自然豊かな環境が開発によって

荒れない様に、

自然にとっても心地良い空間づくりが今後ますます大切になってくると思いました。

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WS
パーマカルチャー沖縄

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